より幸せな関係を築くために

nozomi612004-11-08

 時々、男性の患者さんに申し上げることがあります。「奥さんに、”いつもご飯を作ってくれてありがとう。愛しているよ”とおっしゃってくださいね!」すると殆どの方が「そんな事は言わなくてもわかっているはずだし、恥ずかしくて言えない」とお答えになります。

 今日、夫が嬉しそうな顔をして私に言いました。「近所の子供達にカッコいい!!って誉められちゃったよ。」私は答えました。「そうだね、陸男さんは本当にかっこいいよね。」

 以前の私だったら、そんなとき、誉め言葉は上手く言えませんでした。むしろ否定的な言葉を言っていたかもしれません。

 心理学を学んで、私にとって大きな収穫だったのは、相手に肯定的なストロークを与えることの大切さです。頭をなぜる、手をつなぐ、といった肌のふれあいや、相手を誉める、励ます、と言った心の触れ合いは、肯定的なストロークです。

 私が忘れかけていたことは、どんな大人だって子供と同じように暖かいストロークを求めている、ということです。自分のした事を評価してもらったり、自分の存在を愛してもらって、嫌な気持ちのする人はいないはずです。でも、自分のパートナーとなると、そんな当たり前のことさえ忘れがちです。

 自分の最も身近な存在に良いストロークを与え続ける・・・これは私にとっての長期の宿題です。そして決心したことは、「相手に良いストロークを与えても、すぐに自分にもよいストロークを返してもらうことは期待しない」ということです。

 この宿題を始めて1ヶ月以上がたちましたが、その間夫婦喧嘩はゼロでした。

時には、「私だってたまには夫に誉めてもらいたいな」と思うこともありますが、いつかそんな日が来るのを夢見て、私はストロークを与え続けようと思います。ダイエットと同じで一足飛びな効果を期待するのではなく、根気が必要です。

健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com