植村直己、挑戦を語る

マッキンリーで消息を絶った　日本の冒険家、植村直己さんと、各界の著名人との対談集。対談相手の面々がすごい。元東京都知事の石原慎太郎、三浦雄一郎、遠藤周作、開高健、伊丹十三、王貞治、井上靖。。。なんとも豪華だ。

植村さんは　自分の冒険を誉められても、「ぼくは落ちこぼれです」などと、ずっと謙遜している。でも、やはりこの人の実行力は素晴らしい。一つの冒険を終えると　次にやりたいことが浮かんできて　ひとつひとつ実現してきた。

この本はいろいろな対談をまとめたものなので、植村さんへの質問や　それに対する答えが　重複しているところが多数あり、最後には少し退屈する部分もあった。しかし、対談相手の方々は　ものの見方や考え方、そしてその表現力がすばらしい。とくに開口健さんや　井上靖さんは　さすが作家で各地を訪ねていることもあり、お話が面白かった。そちらの方の話をもっと読みたい、とさえ感じた。

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