痛みからの贈り物

nozomi612008-04-16

先月後半にオーバートレーニングで足を故障しました。行きつけの鍼の先生に何度もお世話になり、今ようやく完治しつつあります。

初めの2週間は歩くのもままならない日がつづきましたので、自由に歩ける今は「なんて幸せ!」と思います。不思議と、「なんて馬鹿なことをしてしまったのだろう」と自分を責める気持ちはありませんでした。「ああ、また失敗してしまった。でも、こうやって私はまたひとつお利口さんになるのね。こんなお調子者の私って、やっぱり好きだわ」という感じでした。

鍼を受けるたびに、足はぐんぐん良くなりました。寝る前に、「今まで無理をかけてごめんね。今度からは気をつけます。」と足に声をかけました。きっとその声かけにも反応してくれたんだと思います。鍼の力と、体の治る力を自分の体を通じて感じることが出来ました。

回復をあせっていた私に、鍼の先生は「もう少し心に余裕をもってもいいのではないですか?体が治るにはそれなりの時間がかかるんですから」と言われてはっと我に返りました。そんな事は分かりきっていたはずなのに、自分のこととなると「早く治りたい」と焦っていたのですね。

街で杖をついて歩いている人の気持ちや痛みが今までよりずっと実感をもってに理解出来ます。健幸堂の患者さんに対しても、今まで以上にパワーを込められるようになりました。「早くこの痛みが取れますように!」って、念じながら治療するんです。

ほんとうに、「痛み」が鍼灸マッサージ師としての私に沢山の貴重な経験を与えてくれました。痛みからのプレゼントでしす。

健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com/