リアルシンデレラ

直木賞受賞作家の姫野カオルコさんの小説。私のよく知っている長野県の諏訪地方が舞台になっていて、親しみをもって読めました。おとぎ話のようなシンデレラのように　最後に王子様と結婚することが　女性にとって本当に幸せなのか？　主人公は　美しくもなくものすごく愛想のよい女性でもないけれど、「ほんとうの幸せをかみしめているのはこういう人なのかな」と考えさせられる物語でした。

私自身は歳を重ねるほど　幸せの感度が高くなってきて、「お仕事が元気に出来て幸せ」「ごはんが美味しく食べられて幸せ」「夫が生きていてくれることは幸せ」と　当たり前のように感じることも　ありがたく幸せなことなんだ、と思えるようになってきました。「歳をとるほど幸福度があがる」という調査もあるそうですが、そのとおりだと思いました。

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