ハーモ美術館

nozomi612004-12-25

今日はハーモ美術館を紹介します。

ハーモ美術館は、長野県諏訪湖のほとりにあります。展示されている絵は、素朴派といわれるスタイルの絵です。美術館のホームページの説明を引用します。

“素朴派と訳されるパントル・ナイーフの絵画は、アカデミックな理論や技法により生 み出された絵画のスタイルではありません。時代や派閥、環境や国境にとらわれず素朴 でやさしい、そして自由な感受性を表現した絵画です。その画風は微妙で美しい色彩と 純粋な視点を持っています。”

この美術館へは、主人と白馬への旅をしたときに、立ち寄りました。白馬へ行くのに諏訪に立ち寄るのは、かなり遠回りなのですが、それでも見たかった絵があったからです。お目当ては、グランマ・モーゼスの絵でした。(写真を参照してください)

モーゼスおばあさんは、アメリカの画家です。1860年ニューヨーク州の農村、グリニッチに生まれ、 生涯のほとんどを農業に従事し、なんと75歳になってはじめて油絵の具を手にしました。1940年に80歳でニューヨークで個展を開き、101歳で死去するまで制作を続け、1600点の作品を残しました。すごいパワーだと思いませんか?

初めて画集で、モーゼスおばあさんの絵を見たとき、なんて楽しくてステキな絵なのだろう、と思いました。そして、75歳で初めて絵筆をとったと知り、衝撃を受けました。本物の絵が、ハーモ美術館にあると知り、白馬へ行く途中にようやく訪ねることができました。実物の絵は、油絵の細部のタッチまで分かり、モーゼスおばあさんが、どんな風に楽しんで絵を描いたかが伝わるようでした。この絵が、本当に75歳から絵を始めた人の描いたものか、と信じられない気持ちです。ずっと見ていても飽きない絵です。誰がみても、ほのぼのとして、楽しく、優しい気持ちになれる絵だと思います。

館内には、他にも、アンリ・ルソーなどの、ステキな絵が沢山展示してあります。なぜかこの時も見学者は主人と私だけでしたが、都会の大きな美術館と違ってゆっくり絵が楽しめる、お勧めの美術館のひとつです。

ハーモ美術館のホームページ
http://shinshu-online.ne.jp/museum/harmo/index.htm

健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com/