モデルさんの歩き

nozomi612009-01-27

昨年の3月に、人生始まって以来 始めて「歩けなくなる」というほどの足の故障をしました。原因は、ランニングのオーバートレーニングでした。人の体を治療する鍼灸マッサージ師としては とても多くの事を学びました。あの時は、同じ鍼の勉強会に所属している 先輩の鍼灸師の先生にすごくお世話になり、今ではまた走ったり山に登ったり出来るようになりました。(先生、本当に有難うございました)

「もう、あんなつらい思いは2度としたくない」と思い、自己流だった走りを少しでも改善しようと ランニング関係の本を 色々読みました。一番分かりやすかったのは マラソン大会の解説にしょっちゅう出ていらっしゃる金哲彦先生の本でした。金さんは、正しいランニングのフォームを「体幹ランニング」と名前をつけて執筆等もたくさんあります。そして、「モデルさんが少しの指導で立派にマラソンが出来るようになるのは、体幹で歩く、という基本的な動作がモデルウォーキングによって既に習得されているから」とおっしゃっています。

初めは「モデルさんのウォーキング」とランナーの走りでは全くちがうのではないかしら?」と思いましたが、私自身が10ヶ月ほど練習を続けていると 何となく「体で」分かるようになってきました。金先生のおっしゃる走り方をしているうちに、ハイヒールを履いても 歩きやすくなってくる感じがつかめます。「ファッション通信」などで、パリコレのモデルさんを見ると、「やっぱり『足』ではなくて、『体幹』で歩いているな」ということもわかってきました。

それで 思ったことは二つ。
まず、美しい動き(モデルさんの歩きなど)は 機能的(ランナーの速い走りなど)な動きなのだな、ということ。そして もう一つは そのような動きをするためには 訓練をしてそれなりの筋力が必要だということ。

ランニングのタイムはいっこうに伸びませんし 調子にのるとまたあちこちが痛くなりますので 今のところ 「山へ登るための基礎トレーニング」と考えて走っています。増田明美さんが著書でこうおっしゃっていました。「走るっていうのは ピョンピョン跳ねることでしょ。嬉しい時って、人はつい跳ねたりしますよね。だから 歩くより走る方が だんだん楽しくなってくるんですよね!」そのとおりだと思います。だから「今日はウォーキングにしよう」と思ってもついつい走ってしまいます。

金哲彦さんのサイト
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kin_tetsuhiko/article/542#trackback

健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com/