体に感謝

nozomi612007-03-07

帯状疱疹の後の神経痛がなかなか治らない患者さんが来院なさっています。その患者さん以外にも、何人かの同じ症状の方を治療したことが、ありますが、今回の患者さんはかなり重症に見受けられました。

神経痛の症状以外にも、腰痛がひどく、足もパンパンで歩行困難になっています。胃の調子も悪く、食欲もありません。聞けば、その患者さんは、奥さんが亡くなってから、ずっと忙しくて疲れが極限に達していたそうです。

こういう患者さんに対症療法を施しても、なかなか効果があがりません。まずは、体の疲れを取り、治す力そのものを回復する治療が大切だと思い、痛みの治療とともに、その点を注意して治療しています。

自分の体の声を聴いてあげましょう。体が、「疲れている」と言っていたら、無理をせずに一番体にやさしい方法をとってあげて下さい。我慢は厳禁です。そして、「こんなに疲れているのに、がんばってくれてありがとう」と優しい言葉をかけてあげて下さいね。命や体にも意志があるので、優しい言葉をかけてあげれば、とっても喜びます。逆に、「こんなに痛くて、もうこの足なんて無ければいいのに」などと、否定的な言葉をかけると、体もなかなか治りません。このお話を、NPO法人自己尊重プラクティス協会の手塚千紗子先生に伺って、「本当にそのとおりだな」と、思いました。いままでの臨床経験を通して、体に対して肯定的な患者さんというのは、治りが早いように思うからです。

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