Sully

nozomi612016-12-23

妹から 「映画にもなった本だよ」ともらった本。

著者は Chelsley B. SullenbergerIII(愛称 Sully)。2009年1月15日に 民間航空会社のパイロットである Sullyが実際に経験した話が綴られている。飛行機の離陸後 間もなく、鳥の大群が飛行機に押し寄せ 片方のみならず両方のエンジンを詰まらせてしまい、エンジンが全く動かなくなってしまった。登場している155人の命を守るために Sullyのとった行動とは、空港の滑走路ではなく、ニューヨークを流れるハドソン湾に不時着陸することだった!

Sullyの技術と判断力、乗組員の冷静な対応、そして、飛行機がハドソン湾に不時着陸した直後に ニューヨークとニュージャージーのフェリーが間髪おかず助けに行ったこと、など、感動の連続だった。Sullyのみならず、事故に係わったすべての人の行動がが温かくすばらしい!

本にはSullyがいかにしてこのような行動がとれたか、日ごろどのような気持ちで仕事に臨んでいるか、ということも詳しく書いてあった。Sullyは いってみれば 普通の会社員だ。アメリカでパイロットという仕事は もはやかつての花形職業ではなく、皆 薄給に悩みながら仕事をしている。そんななかで、誠実に仕事をしている姿は美しい。 どこか 日本人に通じるものも感じた。

良い本だった。今年読んだ中で一番心に響いた本だ。妹に感謝!

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