The Cider House Rule

nozomi612015-12-05

John Irvingの小説。Irvingの小説は2冊目だが、これも 大変長いけれど面白いと感じた。

孤児だったホーマーは 堕胎医のラーチがとりしきる孤児院で 育つ。引き取り手がないまま孤児院の中で成人し やがて現実の世界へ出てゆく。

この物語には 堕胎の是非、孤児の悲しみ、子どもの気持ち、究極の三角関係、友情と愛情の両立・・・など 複数のテーマが込められていると感じた。ホーマーはとても良い青年だし ラーチ医師も立派な医者だが、この二人に限らず登場人物それぞれが 心の傷や 欠点をもっていて、それでも最後まで読み終えると 「いろいろあるけれど 人間っていいなあ」と 切ないけれど暖かい気持ちになる。

願わくば 私の英語力がもっとあれば もっと深くあじわえるのだろうが。1度読んだ本はめったに読み返さないで処分するほうだが、これは あと何度か読んでみたい気がする。

健幸堂のHP
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