槍ヶ岳開山

江戸時代に 未踏の槍ヶ岳初登攀に成功し、さらに ほかの登山者が楽に登れるように まず 縄を張り、 最終的には鉄の鎖をかけた修行僧播隆の物語。当時の歴史的背景が良くわかり面白い小説だった。槍ヶ岳にかける鎖のスポンサーが 犬山藩主の成瀬正寿だったということを知り驚いた。この物語には 一宮に住む私にとって 大垣 美濃 木曽 犬山 高山 など なじみ深い土地の名前がたくさん出てきているので頭の中の地図がイメージしやすく ロマンを掻き立てられた。

妻を誤って刺し殺してしまった播隆の苦しみが一貫して描かれており、小説としても読みごたえがあった。

槍ヶ岳を登る方はこの物語を読んでから登ると 感動もひとしおだろう。私も いつか槍の穂先に立ってみたい。

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