「やがて幸福の糧になる」

nozomi612006-06-21

柳澤桂子さんという方の「やがて幸福の糧になる」と言う本を読みました。柳澤さんは、生命科学の研究員として家庭と仕事を両立させて充実した日々を過ごしていた時、突然原因不明の難病に冒されました。

本には柳澤さんの闘病記が描かれています。もう、読んでいるこちらが苦しくなるほどの壮絶さです。

病気が医師の間でもほとんど知られていない珍しい難病だったために、「精神的におかしい」などと扱われて、メンタルな部分でもとても苦しみました。体がつらいときに、一番頼りになるはずの医師にそのような態度で扱われては、本当に悲しかったことでしょう。人の体を治療させて頂いている私も、気を引き締められました。

柳澤さんは今も病気と闘っています。でも、今は自分が普通に生きていられることが「幸せだ」と書いています。「不幸をおそれず、不幸をきわめていくと、そこにぱっと幸せが顔を出します。」ともおっしゃっています。

もし、自分がそのような難病にかかった時、最後にはそのような心境に至れるのでしょうか。

色々考えさられた読書でした。

健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com/

やがて幸福の糧になる

やがて幸福の糧になる