自分に鍼をする

美容師をなさっている患者さんが、「自分の髪は自分でカットするのよ。」とおっしゃり、ずいぶん驚いたことがありました。

私の場合は“鍼”です。この仕事を長くやっていると、自分で自分に鍼をするのも楽に出来るようになりました。さすがに背中の真中は出来ませんが、後ろに手を回して頚や腰の効きそうな場所を探して、２０本ぐらい打つことは簡単です。脚の前側などはもっと簡単です。

自分で自分に鍼を打つと、「ここに鍼を打つと患者さんはこんな感じをうけるのだな」ということがとても良くわかります。

いつも思うのは、私の分身をつくって、その分身の治療を受けてみたい、ということです。そうしたら、私が普段どんなふうに患者さんの治療をしているのかを身をもって体験できますから。ドラエモンにお願いしなければなりませんね。

でもそれはちょっと無理そうなので、自分に自分で鍼をして感じをつかみます。

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