人間にとって経済とは何か
飯田経夫氏の「人間にとって経済とは何か」という本を読みました。飯田氏は経済学者ですが、一般の人にも分かりやすく書いてある本です。本全体を通じて飯田氏が言いたかったことは、
「経済学とは、”貧しさ”を前提にしてなりたつものであったが、今の日本は不景気だといっても、明日の食べ物の心配をする人はいなくなった。従って今までの経済学では対応できなくなっている。物があふれているこの時代には、お腹一杯のひとにさらに物をつめこむことは無理というもので、これ以上の経済の繁栄を望むのは難しい。これからは環境に配慮して、”足るを知る”生活をしてゆくことが大切。」
というようなことだと感じました。彼の意見には賛否両論あると思います。経済学者なのに、「経済学に絶望している」などと、弱気な面も伺えましたが、私は書いてあることはもっともなことだなあ、と共感しました。
ライブドアの堀江氏のように野心を抱いても、だれもが成功するわけではありません。成功したとしてもそれからの生活はさらに熾烈な競争が待っています。
私だったら、今ある収入のなかで身の丈にあった楽しみをみつけてゆけたら良いと思います。あまりに拝金主義が嵩じたために、犯罪や事件が起きている気もしますし。
- 作者: 飯田経夫
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2002/06
- メディア: 新書
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