専門家の目

nozomi612005-01-15

絵のお稽古へ行って、いつも思うのは、「先生の目はすごいな」ということです。絵をかこうと思ってモチーフを眺めても、私の場合あまりよく見ていないようです。たとえば人間を描くとき、私は頭から足までいきなり描いてしまい、なんとなくバランスがおかしく、平べったい絵になってしまいます。先生の場合は、頭に対する手足のバランスや、光がどちらからさしていてどんな風に影ができるか、ということが瞬時にわかるようなのです。先生のアドバイスどおりに描き直すと、絵がずいぶん良くなります。専門家の目って、同じように見ていても、見方が違うのですね。

健幸堂で患者さんがベッドにうつぶせになったとき、症状を聞く前に、「腰が痛そうですね」「膝が痛いのですか?」と聞くと、「えッ、見ただけで分かるんですか?」とよく聞かれます。そう、分かるんです。長年やっていると、腰の悪い人がとる姿勢だとか腰の形が分かってくるのです。

私の場合はまだまだ未熟ですけれど、もっと臨床を積んで、専門家の目をどんどん養いたいと思います。それで患者さんの苦痛が少しでも早く楽になれば理想的です。

写真は絵画教室で描いた大好きな長野県白馬村の絵です。

健幸堂のホームページ
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