ひと月10万円の生活
「れんげ荘」と「働かないの」は 群ようこさんの 連作の小説。主人公のキョウコは 40代で 会社を辞めて ひと月3万円の家賃のれんげ荘で 一人暮らしを始めた。貯金をひと月10万円づつ取り崩してのつつましい暮らしだ。そんなせいかつを決心した 理由の一つは もう働きたくないということと ヒステリックな母親との同居に耐えられなかったから。
ありあまる時間にとまどいつつも キョウコが 質素だけれど 自分の価値観を大切にして 小さな幸せを感じてゆくところが素敵だと思った。健幸堂で仕事をすることは 私にとっては生活の中で幸せを感じる大切な時間なので、働かないという選択肢はあり得ないけれど キョウコの考えや行動には大いに共感した。読むと心が温かくなり 心に残る小説だった。
健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com/
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2011/05/15
- メディア: 文庫
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- 作者: 群ようこ
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