Will You Please Be Quiet,Please?

日本語訳の本も沢山出ている Raymond Caverの短編小説集(作者は短編小説中心の作家らしい)。たくさん日本語訳が出ているのだろうから面白いのかもしれないと思い読んでみた。

アメリカの 決してお金持ちではない中流家庭、あるいは困窮している人々の出来事を綴った小説で 英語はシンプルで分かりやすいほうだと思う。しかし、彼の小説は 起承転結の”結”やオチが無く、話が尻切れトンボで終わっている感じだ。「え!この先話はどうなるの?もっと知りたいのにー!」というところで終わる。そんな話が最後まで続き やや不完全燃焼な気分が残った。話の結末は読者に考えて欲しいというのが 作者の狙いなのだろう。評判の良い作家でも 必ずしも自分の好みに合うとは限らないなー。

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Will You Please Be Quiet, Please? (Vintage Classics)

Will You Please Be Quiet, Please? (Vintage Classics)