坂の上の雲

nozomi612007-09-19

NHKスペシャ大河ドラマとして、司馬遼太郎の「坂の上の雲」をやる、ということを聞き、迷いに迷って原作を全8巻買い、今第4巻を読んでいます。司馬さんの小説は面白い、と思うのですが、日露戦争を舞台にした長い小説など、読みきれるのだろうか、とちょっと不安で買うのをためらいましたが、今のところ楽しく読んでいます。

日露戦争で活躍した秋山兄弟と、同じ松山出身の正岡子規が主人公です。第1巻は、まるで3人の青春小説のようで、本当に面白く読みました。幕末を経た明治の日本が、帝国主義の脅威にさらされ、日露戦争に突入せざるを得なかった時代の雰囲気が大変良くつたわる小説です。高校の歴史の時間にはほとんど触れることのなかった明治時代。殆ど知識もありませんでしたが、この時代というのは、太平洋戦争時代の日本よりも、よほど民主主義的な空気が漂っていたのですね。例えば、国民の税金を投入して作った日本の軍艦がロシアに沈められると議会で議員さんが、非難していたそうです。

小さな島国の日本が大きなロシアに対してどのような作戦をくりひろげてゆくか、戦争物はあえて避けていた私にも興味深く惹きつけてくれる小説です。

坂の上の雲
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(写真は我が家の朝顔たち)

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