Sapience

歴史家のYuval Noah Haraiの「Sapience」という本を読んだ。

 

ネアンデルタール人は絶滅してしまったのに なぜ私たち人間、ホモサピエンスは 生き残り 繁栄したのか、という話から 将来は私たちホモサピエンスが今度は 科学の発達によって フランケンシュタインのような 新たな存在に支配されるかも、というちょっとSFめいた話につながっている。

 

この本は世界中で大ヒットし、お正月にはYuval先生の特集もNHKのBSで放映されることになったのだが、私も同様に惹きつけられた。私、という存在を 大きな歴史の流れの中で考えることが出来、このような総論だけではなく、世界史の各論も知りたい、と感じた。

 

私たちは 歴史の流れの中で 技術的にも思想的にも進歩して 便利でより平和な世界を築いてきたように見えるが ハッピーな人々であふれているわけではない。それがなぜか?という説明があり、現代において 幸せになる方法を提示している。仏陀の教えのように 欲を捨てて足るを知る、ということが大切だとある。当たり前だけれど忘れがちなことだ。

 

英語そのものはシンプルなのだろうが 専門用語も多く、読むのに時間がかかった。1度では理解できなかったので 2度読んでみた。おかげで ずっと壮大な歴史の旅を楽しむことが出来た。

 

 

健幸堂のホームページ

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Sapiens: A Brief History of Humankind

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 日本語版↓

 

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

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