富士日記(下)
武田百合子の「富士日記」をとうとう最終巻まで読み終えてしまった。なんだか寂しい。ずっとその世界に浸っていたかったのに。毎日少しずつ百合子さんと富士山麓の山荘での日々を読みながら過ごす時間が楽しみだったのに。。。
下巻の後半になると 御主人の体調が日増しに悪くなってゆくのが分かる。百合子さんは 不安な気持ちを直接表さなにのに、その文章からは 御主人を気遣い、懸命に支えよう、という気持ちが伝わってくる。
読み終えた本は わりとあっさり手放してしまうほうだが 「富士日記」は手元においてまた読み返そうと思う。
健幸堂のホームページ
http://www.kenko7.com/
- 作者: 武田百合子
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/06/18
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (66件) を見る