モッキンポット師の後始末

nozomi612015-05-18

井上ひさしの小説。貧乏な3人の学生が お金をねん出するためにいろいろなアルバイトを始めるのだが、必ず最後には騒動をひきおこしてしまう。そのしりぐいをするのが 指導神父のモッキンポット師だった。

戦後間もない貧しい時代の学生たちの話だが、この3人の行動は 現代人から見たら、「ちょっと犯罪では・・・」とも思えるほど過激で目茶目茶。あまりにひどすぎて 笑ってしまう。しかし、何度騒ぎをひきおこしても モッキンポット師が 弁償したり 新たなバイト先を紹介したりと3人の面倒を見てしまう。神は決して見放さない、というキリスト教の教えゆえだろう。

当時の東京の学生の生活やや町の様子も描写されていてそれも面白かった。

健幸堂のHP
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